私が高校1年の時、定期演奏会は第10回目を迎えました。
当時は冬に1〜2年生による秋田工業・秋田高校・秋田商業の3校合同演奏会、7月にサマーコンサート、吹奏楽コンクールが終わった秋に定期演奏会が行われておりました。
秋の定期演奏会は毎年11月23日の勤労感謝の日と決まっており、勤労感謝の日は、ほとんど好天に恵まれておりました。
第10回定期演奏会は、オープンリールで会場の秋田県民会館から録音してもらい、ダビングしたテープをいまだに持っております。当時のテープレコーダーも持っていますが、ヘッドのゴムがすり減り、回転数が落ちてまともに聞くことが出来ません。部品はもうあるわけがありません。
まして当時は今のようにビデオカメラの普及もしておりません。
今のコンサートは保護者の方々のビデオカメラがズラリと並びます。
私は1年前から、何とかして当時の演奏を再生出来ないものかと、あちこちとお願いしていたところ、CD化してくれるところがありました。意外や意外、私の自宅の近くの音響プロジュースする事務所だったのです。
演奏時間1時間の47年前の演奏のオープンリールのテープを、見事にCD化に成功してくれました。費用は7千円。これを高いとみるか、安いとみるかは、それぞれの価値観の問題です。
<47年前のオープンリールを見事にCD化に成功してくれました>
当時は第10回の記念演奏会ということもあって、OBも8名ほど参加してくれました。
そのほか画期的なのは、秋田北高と秋田和洋女子高の合唱部の賛助出演による交響詩 フンランディアに合唱をつけてくれたことでした。
収録されている内容は次の通りです。
1965年(昭和40年)11月23日
秋田工業高校吹奏楽部第10回定期演奏会 ・会場 秋田県民会館
・校歌演奏で幕開き(当時の演奏会は各校とも恒例でした)
・船木部長挨拶
1部(指揮 石田康彦 当時3年生)
ベルリオーズ作曲 ラコッツイー行進曲
ドホルザーク作曲 交響曲 新世界より第四楽章
シベリウス 作曲 交響詩 フインランディア(合唱付き)
(合唱 秋田北高・秋田和洋女子高 合唱部)
2部 マーチ特集(指揮 山崎幸一 当時2年生)
・フランス分列行進曲 ・雷鳴と稲妻 ・星条旗よ永遠なれ
OB合同演奏 ・ミュージカル「南太平洋」 指揮 OB 山崎昭彦
・ボサノバ 指揮 OB 黒子征夫
3部 ジャズタイム(司会 古仲朝生 当時3年生)
・レッツダンス ・アンナのテーマ
以上の内容です。
OB会の機会に皆さんに今度是非お聞かせしたいと思います。
当時、賛助出演してくれた女子高生の合唱部のみなさんも、今は63歳〜65歳。
青春のの思い出として残っていたでしょうか。
昭和43年卒 藤田